iDeCo+(イデコプラス・中小事業主掛金納付制度)について

iDeCo+(イデコプラス・中小事業主掛金納付制度)とは、企業年金(企業型確定拠出年金、確定給付企業年金、厚生年金基金)を実施していない中小企業の従業員の老後をより豊かにするため、従業員が加入するiDeCoの加入者掛金に、事業主が掛金を上乗せできる制度です。


iDeCo+(イデコプラス)|従業員

従業員(iDeCo加入)

●メリット
  • 従業員が拠出した加入者掛金は、全額が所得控除(小規模企業共済等掛金控除)の対象となるなど、税制優遇措置があります。
    メリットいっぱい!iDeCoの「3つの税制優遇」
  • 会社員から専業主婦(夫)になったり、自営業に変わった場合でも、引き続きiDeCoの加入者として掛金を拠出し、資産を運用することができます。また、転職した際に、iDeCoの年金資産を他の年金制度に持ち運びすること(ポータビリティ)もできます。
●留意事項
  • iDeCo+を利用するには、iDeCoの加入者になる必要があり、iDeCo申込時および運用期間中は手数料がかかります。
  • 既にiDeCoに加入されている方は、掛金の納付方法を事業主払込(給与天引き)に変更する手続きが必要です。
    加入者掛金と事業主が上乗せ拠出してくれる事業主掛金の合計額の上限は月額23,000円となるため、上限を超える場合には、加入者掛金の変更の手続きも必要となります。
iDeCo+(イデコプラス)|事業主

事業主(iDeCo+導入)

●メリット
  • 事業主掛金は、全額が損金に算入されます。
  • 従業員が個人で加入しているiDeCoの掛金に対して、事業主が掛金を上乗せする制度であるため、事業主が運営管理機関(金融機関)と個別に契約を結ぶものではありません。制度を利用するにあたり事業主が負担する手数料はありません。
  • 従業員の老後所得確保の支援は、福利厚生を充実させる重要な施策のひとつであり、人材確保や長期勤続にもつながります。
●留意事項
  • 制度の導入にあたり、労使の協議や国民年金基金連合会への書類の提出等、手続きが必要となります。
  • 掛金納付等、事業主が行う事務手続きが生じます。
iDeCo+(イデコプラス)|概要

iDeCo+(イデコプラス)の概要

事業主の条件

  • 企業年金(企業型確定拠出年金・確定給付企業年金・厚生年金基金)を実施していないこと
  • 従業員数(第1号厚生年金被保険者数)が300人以下であること。
    (同じ事業主が複数の事業所を経営している場合は、全事業所の従業員の合計が300人以下である必要があります。)

対象の従業員

  • iDeCoに加入している従業員のうち、事業主掛金を拠出されることに同意した加入者
    (拠出対象者となる従業員の同意が必要となり、同意を得られない従業員については、加入の強制はできません。)
労使合意
  • iDeCo+を実施することについて労使合意(厚生年金保険の被保険者の過半数で組織する労働組合または過半数を代表する者の同意)が必要となり、掛金額を変更する際にも同様の同意が必要
掛金額
  • 加入者掛金と事業主掛金の合計額が月額5,000円~23,000円(千円単位)となること
    (加入者掛金を0円とすることはできませんが、事業主掛金が加入者掛金を上回ることは可能です。また、一定の資格ごとに掛金額を設定することも可能です。)
掛金納付方法
  • 事業主が、加入者掛金と事業主掛金をとりまとめて納付します。

※「資格」は、拠出対象者の一定の資格(職種、勤続年数)のほか、労働協約又は就業規則その他これらに準ずるものにおける給与及び退職金等の労働条件が異なるなど合理的な理由がある場合において区分する資格に限ります。

iDeCo+(イデコプラス)|導入

iDeCo+(イデコプラス)導入

制度導入の手続きが完了したら、必要書類を国民年金基金連合会に提出します。
導入の詳しい手続きについては、iDeCo+導入ガイドをご参照ください。

IDeCo+導入ガイド(厚生労働省)


iDeCo+についてはこちらの資料もご参照ください。

チラシ『iDeCo+ってなに?』

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